■ 関節痛の悩み

バイオレット

はじめに・・・・
関節痛を引きおこす原因は、年代や症状によってもさまざまです。したがって、素人判断は禁物です。まずはかかりつけの病院で、しっかりとした診断を受けられることをお奨めします。

関節痛や肩、膝の痛みの原因の一つである変形性関節症の対策

さて、人間には100ヵ所以上の関節があり、わたしたちが体を自由に動かせるのは、それらの関節がスムーズにその機能を果たしているからなのです。しかし、そんな関節も加齢とともに、しだいにスムーズさが失われていきます。

関節痛は、早い方では40歳代から現れます。また、その関節痛で悩んでおられる方の多くは変形性関節症で、その中でも変形性膝関節症と判断される人は、60歳以上の男性で約20%、女性では約40%とも言われています。これが80歳代になると、男性で約50%、女性では60%以上にも及ぶそうです。

変形性関節症とは?

では、変形性関節症とはどんな病気なのでしょうか?

変形性関節症の原因は、軟骨不足によるものであり、骨と骨の間にある軟骨がすり減って骨と骨が直接こすれあってしまうことから摩擦がおきて痛みが発生します。

軟骨には、関節の骨の表面をおおい、関節をなめらかに動かすという役目があります。硬骨と違ってカルシウムはほとんどなく、50%はコラーゲンでできていて、たくさんの水分を含んでいます。

本来、骨と骨の間にある軟骨は弾力性があり、クッションの役割をしてくれてます。そして、関節液が潤滑油のように分泌されて、関節がスムーズに動くことが出来るのです。 しかし、その軟骨がすり減るということは、油が切れた状態で、金属同士がこすれあっているということなのです。

変形性膝関節症は、膝の軟骨の老化が原因ですが、肥満気味の人に多いというのがこの変形性膝関節症の特徴でもあります。それというのも、歩行時はなんと体重の2〜3倍の力が膝にかかっているからなのです。

そのほか、重労働の職業に就いておられる方や、若いころからスポーツをしていたという方にも多いといわれています。

この変形性膝関節症の典型的な初期症状としては、歩行時の痛み、立ったり座ったりといった動作や、階段の上り下りのときに痛むといった症状があります。軽度の状態では、安静にしている時には痛みが引きますが、さらに進んでくると関節の動きが悪くなったり、重篤になると関節が殆ど動かせなくなってしまうこともあります。

また、こうした状態になると、傷んでしまった軟骨組織を修復しようとして、周囲の軟骨や骨などが他の組織を形成しようとするので、関節の部分が肥大化してしまうこともあります。

なぜ軟骨は磨り減ってしまうのか?

では、なぜ軟骨は磨り減ってしまうのでしょうか。

その原因は、加齢による新陳代謝の低下です。新陳代謝が低下することによって、軟骨を生成する機能もまた低下し、軟骨の消耗による破壊と生成とのバランスが崩れ、結果として軟骨が減っていくことになるわけです。

軟骨は一度すり減ってしまうと再生することはありません。それは、骨や筋肉などと違い、軟骨には組織を再生させる機能を持つ血液が通っていないからです。

軟骨生成を促すものとしてグルコサミンやコンドロイチン、MSM、コラーゲン、ヒアルロン酸などがあげられます。しかし、どれも食事だけで補うには難しいものばかりなので、サプリメントに頼らざるを得ないような状況になっています。

変形性関節症の治療について

軽度な状態であれば、薬や注射などによる薬物療法が比較的有効です。

薬物療法については、抗炎症剤や鎮痛効果のある非ステロイド系の内服薬や湿布剤、坐薬、軟膏といったものがあります。

また、直接患部に注射して、関節液を吸い取ったりたり、副腎皮質ホルモン剤やコンドイチン硫酸ナトリウムなどといった軟骨保護剤を注射したりします。

しかし、重篤な場合には手術で治療することになります。この手術にはいろいろな種類がありますが、一般的に行なわれているのは、骨の一部を切除し、変形した関節を正常な状態に戻したあと、金属で固定するという手術が行われています。

また、関節の破壊が極度に進んでしまっている場合には、人工関節置換術を行い、人工関節を入れることになります。しかしながら、完全に元の状態になるのは難しいですので、関節の破壊が進まないうちに手を打ちたいものです。

変形性関節症の進行を遅らせよう

なんといっても日常の運動が非常に効果的です。運動といってもけっして構えずに、簡単なものでいいのです。注意することといえば、それぞれの関節の可動域を広げるようにすることです。

でも、膝の関節や骨を支えているのは筋肉です。筋肉を鍛えると、運動や体重による外部からの衝撃を吸収してくれ、関節の負担を減らすことができます。痛みがないような場合でしたら、軽い筋力トレーニングにもチャレンジしてみましょう。

ただし、あくまでも運動は体調が良いときだけです。関節に痛みがあるような時は休むようにしましょう。何事も、無理は禁物です。