■ 禁煙に失敗する理由

バイオレット

 ながい間タバコを吸い続けてきた人は、自分では分からないうちに、「心理的依存(習慣)」と「身体的依存(ニコチン依存)」に陥ってしまっています。

 禁煙がうまくいかないのは、この「心理的依存」と「身体的依存」という2つの依存を、同時に克服しなくてはならないからです。

 禁煙が難しいと考える人の多くは、「タバコをやめると、やがて激しい禁断症状がやってくる。」と考えています。

 ですからほとんどの方が、心理的依存(習慣)の方は克服しやすいが、身体的依存(ニコチン依存)を克服することが難しいと思っていて、「このニコチン依存だけを克服したら、楽勝なんだけどナ〜」と思っておられる方が多いのですが、じつはそうとばかりは言えないのです。

身体的依存 (ニコチン依存)

 ニコチン依存による禁断症状としては、たとえば、イライラして周囲の人につい八つ当たりしてしまうとか、集中力がなくなって、仕事や家事、育児などが手がつかない、寝てもさめてもタバコのことで頭がいっぱいになり落ち着かない、などといったものがあげられます。

 しかしながら、実際はニコチンの禁断症状は、それほどひどいものではないのです。自覚症状として認識できるのは最初の数日だけで、1週間もすればその症状すら自覚できないくらいの症状なんです、といったらみなさんはおどろかれるでしょうね。

 そうなんです、「身体的依存(ニコチン依存)」を治すのは簡単なんです。それなのに、なぜタバコを止めるのが、こんなに難しいのでしょうか?その理由は、続きを読めばきっと分かってくることと思います。

心理的依存 (習慣)

 次に、心理的依存(習慣)についてお話します。心理的依存(習慣)とは、喫煙行為そのものが、生活の一部になっていることをいいます。

 一般的によくいう、目覚めの一服、食後の一服などが代表的なものです。
このほかにも、仕事が一段楽したとき、間が持たなくなったときや、暇をもてあましているときなどに、ついタバコに手がいくというのもこれです。

 そして、メンタル面でいちばんやっかいなのが、「やめたくない」という喫煙者の心の葛藤だというのです。

 多くの人が何度も禁煙にチャレンジしては、失敗を繰り返してきたのは、じつはタバコがやめられなかったわけではなくて、「やめたくない」という深層心理が邪魔をしているからなのです。

バイオレット(花)

 禁煙をしようとしたときにみなさんがするのが、喫煙の害やタバコ代のコストなどのデメリットを考え、「禁煙すべきだ」と自分自身に言い聞かせるやり方です。つまり、あなたの意志の強さ、精神力に頼った禁煙のやりかたなのです。

 しかしこの精神力だけに頼った禁煙のやりかたでは、禁煙を始めたとたんに「吸ってはいけない」という気持ちが弱まります。

 「どうしてこんなことやってんだろ」「タバコすってても100歳まで生きてる人だってたくさんいるし」「すこし節約すれば、タバコ代くらいどうにでもなるから」と自分に都合のいい言い訳を考え始めるわけです。

 だから、徐々に本数を減らしていくことはできても、最後の1本との決別がなかなかできないのです。どうですか?心当たりのある人がたくさんいらっしゃるようですね。