■ 肥満が引き起こす弊害とは…

現在、肥りすぎのワンちゃんやネコちゃんが増えていると申しましたが、最近の調査によりますと、動物病院に来院するワンちゃんやネコちゃんの、約3割が肥満傾向にあるということです。

今現在が肥満にはあたらなくても、その、少しの体重オーバーがしだいに肥満へと移行し、やがて多くの病気の原因となる可能性を含んでいます。

肥満になると、気づかないうちに、糖尿病をはじめとする生活習慣病、心臓血管系の疾患(高血圧等)、腫瘍(癌等)骨格系の疾患(関節痛等)、のリスクを背負ってしまうことになります。

肥満した動物の心臓というのは、その大きくなった体に十分な血液を供給するためには、余分な負担を強いられることになるわけです。毎日休みなく働き続けている心臓が無理をすればするだけ心臓の老化は加速し、心臓病になりやすくなります。

さらに、肥満した動物は、体を動かすたびにその体重を支え続けなければならないため、足腰の老化は非常に早く、肘や膝の変形性関節症に罹ってしまうことが多くなります。これはかなり痛みをともなうので、ペットたちにとってはつらい病気になります。

また、肥満の動物は糖尿病になる確率が高いといわれています。これは脂肪代謝に関わっている膵臓に、肥満によって負担がかかりすぎるためであろうと考えられていますが、動物の糖尿病も人間同様、生死にかかわることが多く注意が必要です。

その他にも皮膚病になりやすい、椎間板ヘルニアを起こしやすい、呼吸器の疾患に罹りやすい、頑固な便秘になりやすい、脂肪肝や肝硬変になりやすいといった弊害を引き起こします。

愛するペットとの別れは悲しいものです。その日はやがてやってくるのですが、飼い主のエゴで命を縮めるようなことはしたくありませんよね。

できるだけ長生きしてもらいたいと思うのならば、節度ある飼い方を心がけるようにしましょう。