■ ペットのダイエット

「どうしよう、可愛いペットが肥ってしまった。」

肥満は万病の元、健康のためには、ここは迷わずダイエットを選択すべきです。

しかし、ダイエットは予防と違い、オーナーにもペットにもさらに辛いガマンが必要となってきます。ペットのダイエットを始めようと計画を立てたら、まず家族全員で相談するようにしましょう。

どうしてかと言うと、家族の中に一人でも反対する人がいたり、あまり乗り気じゃない人がいると、ダイエットは失敗してしまうからです。

その理由は、せっかく数人が真剣にダイエットに取り組んでいても、その一人が、ダイエット中のペットの懸命なおねだりに、「少しならいいか」と、つい与えてしまうからなのです。

しかしながらそのまま放置していると、心臓や肝臓などの内臓疾患をはじめ、糖尿病、関節炎や皮膚病といった、様々な病気を引き起こす原因となるので大変深刻な問題なのです。

ペットのダイエットには、家族全員の気持ちの一致が不可欠です。家族全員がダイエットの必要性を正しく理解して取り組むことが重要です。

そうなると、やはりオーナーであるあなたや、あなたのご家族がペットの健康状態や栄養状態をこまめにチェックしてやる責任と義務があります。

食事の工夫と食事の量の制限

軽度の体重オーバーの場合は、食事の内容はそのまでのままで、量を減らすようにします。ただ、いっぺんに標準の量まで減らすのではなく、ペットがストレスを感じないように徐々に減らしてやったほうがいいでしょう。

ダイエットするには、食事量の制限に手をつけることが手っ取り早いのですが、その前にペットが食べ過ぎることのないように工夫することも必要です。

ワンちゃんは基本的に、口に入れたら丸飲みしてしまうものなので、多くても少なくても満足度は変わりません。ですから、食器にあればあるだけ食べちゃいます。

ドカ喰いをする癖のあるワンちゃんの場合には、ドッグフードを小分けにして、逆に回数を増やしてやるのも効果的です。

犬の腸の長さというのは、人間のおよそ3分の1です。したがって、食事してから排泄するまでの時間もおのずと短くなり、しかも最近のドックフードはとても消化がいいため、およそ6時間程で排泄されるのです。

そのため、ドカ喰いの習慣がついたワンちゃんは過食ぎみになってしまい、脂肪がつきやすくなってしまうのです。ですから、こういった場合は食事回数を増やしたほうが、逆に肥りにくいというわけです。

最近はドカ喰いを防止するためのゆっくり食べられる食器も販売しています。必要であれば、こういうものを利用するのもいいでしょう。

ネコちゃんの場合は、手が入るくらいの器にドライフードを入れ、そこからかき出すようにして、食べさせるようにするのもいいでしょう。

また、ドライフードを一粒ずつ投げて、遊びのように探させながら食べさせるのも一つの方法です。

ダイエットフード(低カロリーフード)を利用する

食事量の制限だけで問題が解消できるのは、軽度の肥満までです。それ以上の肥満は、効果が得られる程度に食事量制限をしようとすると、量が少なくなりすぎて、必要な栄養素まで制限されてしまいますし、なによりペット自身が、ひどい空腹感を強いられることになります。

そういう場合は、カロリー制限がなされたダイエットフードを利用することになります。
しかし、一口にダイエットフードと言っても、いろいろな商品があり、カロリー制限の度合いもさまざまです。ダイエットフードを使用する場合は、ぜひ動物病院に相談し、動物栄養学に基づいたカロリー計算による正しい減量計画を指導してもらいましょう。

しかし、食生活というのは習慣性が強いものです。ペットによっては、いきなり全てが低カロリーフードとなると受け付けない場合もでてきます。

そんな時には、いままで食べていたフードと低カロリーフードの割合を、徐々に変えていくようにしたらいいでしょう。

運動によるダイエット

蓄積した体脂肪を取るためには、体を動かすことがもちろん一番いいのですが、ここで知っておいていただきたいのは、ペットたちは言葉が話せないということです。仮に足腰や関節に異常があったとしても、彼らにはそれを私たちに訴える手段がないのです。

とくに肥満のペットは、すでに関節などに負担がかかっているものです。安易に激しい運動は避けなければなりません。動物病院で診断を受け、相談しながら適切な運動を行なうようにして下さい。

ワンちゃんのボール遊びや、ネコちゃんのネコじゃらしなど、遊びの中であまり負担がかからないように動かすこともいいでしょう。

ワンちゃんにはタフ ルーピーマン、ネコちゃんにはじゃれ猫にゃんこ玉やお馴染みのキャットタワーなどもおもしろそうですね。

♥     ♥     ♥     ♥     ♥     

健康を維持するために行うのがダイエットです。そのダイエットを行って、逆に健康を害するようなことになっては本末転倒です。ダイエットを行う前には、必ず獣医師の診断を受け相談しながら行なうようにして下さい。