■ 皮膚の乾燥(皮脂量の低下)

皮膚は、角質層の3種類の成分で潤いを保っています。その成分は「天然保湿因子(NMF)」「角質細胞間脂質」「皮脂」の3つです。

●天然保湿因子(NMF)

天然保湿因子とは、角質細胞内に存在する肌が本来持っている天然の保湿成分で、尿素やアミノ酸類、乳酸、クエン酸塩から構成され、吸湿性がきわめて高く、一度とらえた水分をなかなか離さない性質をもっています。

角質細胞間脂質のセラミドに比べると保湿能力はそれほど高くありませんが、角質細胞中に水分を貯蔵し、角質細胞全体を潤わせて、しっとりした肌に保つ役割を持っており、肌保湿を促す重要な要素には変わりありません。

●細胞間脂質

細胞間脂質は角質細胞と角質細胞の間を埋めるようにして存在する脂質で、細胞と細胞を剥がれにくくする役目をしていることから、セメント物質あるいは接着物質とも呼ばれており、肌の内側の水分が蒸発するのを防ぐバリアーとして働いています。

また、細胞間脂質は層状に並んでおり、その層と層の間に少量ではありますが、水分をサンドイッチ状にはさむことで水分保持の役割も果しています。この細胞間脂質の代表がセラミドです。

●皮脂(天然の保湿クリーム)

皮脂とは毛穴の奥の方にある皮脂腺と言う場所から分泌される油のこと。 私たちの汗などの水分と皮脂が、アミノ酸などで乳化され弱酸性の皮脂膜を作り、皮膚が乾燥しないように肌を覆っています。これが「天然の保湿クリーム」と呼ばれる所以です。

しかしながら女性の場合、皮脂分泌は思春期から20代がもっとも活発で、それ以降は減少していきます。また、秋から冬にかけても皮脂分泌は減少していきます。つまり皮脂は年齢や環境によって作用されるというわけです。

また繊維芽細胞は絶えずコラーゲンやエラスチンを補給して、皮膚にはりや弾力をもたらしていますが、皮膚が乾燥することにより、繊維芽細胞の活動が鈍くなり、エラスチンやコラーゲンの生産が減少してきますので、皮膚の老化の原因となるシワやたるみなどを助長することとなります。